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【6】子犬のフードを選ぶ(3)
- 2016/10/26
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【6】子犬のフードを選ぶ(3)
人は自分で栄養バランスをとるために食材を選ぶことができます。でも、
犬は与えられるフードから栄養をとるしかありません。そのため、ドッグ
フードには一定の安定した栄養成分が含まれていなければならないのです。
たんぱく質は、生きていくために欠かせないものです。筋肉や骨、皮膚や被毛、酵素や新陳代謝をつかさどるホルモン、病気から体を守る抗体なども、全てがたんぱく質から成り立っています。そして、栄養素を体中に運んだり、エネルギー源にも使われます。
良質のたんぱく質を供給できるフードを選んで下さい。
たんぱく質や炭水化物にくらべると脂肪には2倍以上のエネルギーがあります。さらに、大切な3つの働きをもっています。
①脂溶性ビタミンA、D、E、Kの吸収を助ける(体内に蓄積され、発育や繁殖にも必須)
②食物の嗜好性を高める
③必須脂肪酸を供給する
必須脂肪酸は、皮膚の成長・再生や全身の機能のコントロールを担っています。
犬には自然の食べものではありませんが、糖分に変わり、グリコーゲン として筋肉に蓄えることができます。それがエネルギーとして使われるのです。
セルロースやぺクチン、リグニンなどの植物性繊維です。かつては役にたたない食べかすと思われていましたが、唾液や胃液の産生を促す、血液中に余分な脂肪を蓄えないなどに役立っていることがわかりました。毒素を対外に排出したり、糖尿病、肥満、炎症性の腸疾患などの予防や治癒にも効果があります。また、便秘や下痢の予防にも役立つものです。
食べものがエネルギーに変えられる化学反応が代謝です。たんぱく質や脂肪、炭水化物も代謝によって化学成分になって、体内に蓄積されたり、使われたりしています。
そのような反応や血液凝固などのいろいろな機能は、微量栄養素のビタミンやミネラルの働きに助けられているのです。
代表的なものはカルシウムとリンで、骨や歯を作るのに役立ちます。
微量でも必要なのがトレースミネラルです。銅、亜鉛、マンガンなどで、免疫機能を高める作用があるので、仔犬にとっては大切なものですが、体内では作れないものです。
嗜好性を高めるための脂肪の腐敗を防ぐ「保存剤」としての働きだけではなく、体内の物質を酸化させて細胞の働きを低下させる「活性酸素」の働きを抑制する働きもあります。また、予防接種の効果を上げるための免疫機能を作ります。
ビタミンC、E、カロチノイド(ルチン、ベータカロチン)、リコピンなど。
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