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【26】避妊手術・去勢手術を考える
- 2016/10/26
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【26】避妊手術・去勢手術を考える
犬の避妊・去勢手術では先進国の欧米でも、飼い主
が「健康なのに手術するのはかわいそう」「自然で
はない」などと悩むのは日本と同じだそうです。
避妊・去勢手術は、飼い主のメリットだけではなく、
愛犬の健康維持にも役立ち、寿命を延ばします。
(1)病気を予防するメリット
乳腺腫瘍や子宮内膜炎、子宮蓄膿症などの病気にかかるリスクを減らせます。糖尿病の予防にも効果があります。メスはオスの2倍、糖尿病になりやすいと言われますが、発情期に分泌される黄体ホルモンがインシュリンの働きを妨げるからです。
(2)家庭や社会でのメリット
発情期の出血や体調の変化にわずらわされなくてすむという「家庭でのメリット」。発情によってオス犬に与える影響がなくなるという「社会的なメリット」。情緒的にも感情的にも安定して、守備や攻撃のためにとる行動を抑制できる。
(3)避妊手術を受けるタイミング
最初の発情期を迎える前、生後6ヶ月までに手術を行えば、乳腺腫瘍はほとんど防げると言われます。成長期の女性ホルモンの作用、あるいは手術に対する体力などの観点から、2回目の発情期を迎える前に手術を行うという判断もあります。
(4)避妊手術と肥満
ホルモンが変化するために、必要とするカロリーは15~20%減少します。また、生後6ヶ月~10ヶ月では成長がスローダウンするので、それまでと同じカロリーを与え続けると肥満になりやすいのです。そのため、食餌管理が必要です。
(1)病気を予防するメリット
オス犬は、7歳を過ぎると前立腺肥大、精巣腫瘍、肛門周囲腺、会陰ヘルニアなどの男性ホルモンのバランス異常による病気にかかりやすくなります。去勢することで、これらの病気の発生率を低く抑えることができます。病気の予防効果とともに、繁殖の欲求を満たすことができないストレスからも開放されるので、手術を受けた場合には、寿命が2~3年は延びると報告されています。
(2)家庭や社会でのメリット
オス性ホルモンのテステロンの分泌が減るので、競争的な行動や性的な攻撃行動が減ると言われます。外でのマーキング(排尿)の回数が減り、むだ吠えや他の犬へのケンカを抑える効果も期待できます。手術後すぐに変化が現れるわけではなく、4週間ぐらいでかなり少なくなり、6ヶ月後にはほとんどおさまると言われます。犬そのものの根本的な性格はあまり変わらないので、問題行動の解消を目的にすると、期待どうりにはならないこともあります。
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